検証レポート · 公開 2026-09-28 · PF022 / PF066–PF071 / OC050–OC053

JPYR:発行・資金経路と
安全性説明の検証

確認したこと:初期100億JPYRの発行、9月25日の調査終点までの発行・バーンログ、7送付先の直接移動、WOBUの書籍無料配布案内、Amazon購入版の説明内容。
未確認:円準備金・供託・信託の実在と額、償還義務者と実行能力、15%の運用収益、WOBU配布版と購入版の本文一致、各アドレスの法的管理者。犯罪や故意を認定する資料ではありません。

1. 初期発行をevent logまで復元

Ethereum MainnetのJPYRコントラクトは 0xaf5d2cf39f2d4e2f5900d6cf37ab3596866347e4。作成取引は 0x4e763f80ae184726ea301ddf5e4bc1da2defc02f37e8dbb5b0a503b524b986dd。block 21,709,723、2025-01-26 15:55:47 UTC(JST 1月27日00:55:47)に成功しています。

log indexイベント内容
350OwnershipTransferredzero address → deployer
351Transferzero address → deployer。raw 10000000000000000 ÷ 10⁶ = 10,000,000,000 JPYR(100億)

InfuraとAlchemyのレシートは一致しました。最初から100億JPYRが発行されています。これは100億円の顧客入金、準備資産または被害額を意味しません。先行するWAL001→deployerの0.1 ETH送付(PF060)は発行経路との接点を示しますが、同一管理者や送金目的は確定しません。

2. 全期間ログの範囲と独立照合

ユーザー提供RPC結果ZIPを検査し、block 21,709,723–26,052,353の連続869範囲・8,097 Transferを確認。発行1件、バーン0件。標準Transferログ上、この範囲では追加発行・バーンを確認しませんでした。終点は2026-09-25 05:23:35 UTC(14:23:35 JST)です。9月28日までの新規検索を実施したという意味ではありません。

ログの不検出だけでオフチェーン償還がないとは言えません。また、Transfer件数は売買件数や利用者数ではありません。

照合データJSON(範囲・状態・2社receipt・7送付先集計) / 原資料ハッシュと入手経路

3. 7送付先とその後の直接移動

単位JPYR。deployerからの15件は計281,117,000。終点残高は9,718,883,000(97.18883%)。以下の全出金は、そのアドレスに入った別資金を含み、deployer由来分だけの使途を表しません。

送付先deployerからの直接受領全期間の出金出金先数終点残高
0xf8eba485d4e9a712973a568af80a8a4c29a0d7412,000,000 / 2件2,637,800 / 10件3396,992.500838
0xee47ef50242d3bf7de97bb8b0624b83d0c0e1977100,000,000 / 1件19,829,777.54 / 82件3983,221,482.46
0x8c438c4b8e6c469f77c3aa260e56bf7b403b74d251,000,000 / 8件81,000,000 / 9件10
0x64619c79efbc4e5602e980dea2ac25d7e89371b62,800,000 / 1件2,800,000 / 1件10
0x533c62c39fa1464cd7919d20175663b3e3a8f214100,000,000 / 1件156,236,230.021899 / 821件409139,089,911.660712
0xa3b320c6d6cd2c1b77b7b5b6591241f89b023f121,500,000 / 1件392,530 / 165件1171,207,470
0x44abb11fa452947256b87bce6525d6155eb901f023,817,000 / 1件26,328,000 / 702件537852.641766

時系列に到達可能な8,094イベントの抽出はアドレス間の接続可能性です。共通プールや取引所、別流入を通じて混ざるため、個々の利用者資金の帰属や最終使途を確定できません。

4. 資産の裏付けについて、資料の説明が異なる

資料説明検証上の論点
JPYR Whitepaper(2025), p.3DeFiに預けたEthereumと発行量を対応させ、担保を定期監査担保アドレス、評価基準、監査報告書が必要
CryptoNews元記事(最終更新表示2026-05-07)円の全額準備金とマーケットメイクを伝聞で紹介。内訳非公開独立した準備金監査ではない。指定Wayback版は未取得で、元記事との同一性未確認
Hayami(2026)購入版, pp.13, 28–29前払式支払手段としての保護、法的資産保全、随時円交換、危機時の交換退避制度・償還条件・実行可能な市場の確認が必要

制度変更や複数資産の併存は否定できません。ただし、変更時期、保管先、評価方法、監査、償還条件の説明がない限り、これらを同一の裏付け制度として扱えません。今回のオンチェーン検証は円準備金を証明していません。

5. WOBUの配布案内と購入版の利用誘導

9月25日17:37:51 JST保存のWOBU HTMLは、LINE追加による無料配布を案内し、受取ボタンが同一のLINE誘導URLを指します。WOBU inc表記と同社の特商法ページへのリンクも確認。既存の9月15日保存記録を置き換えず追補しています(WOBU, n.d.)。実際の配布件数とLINEで渡される版は未確認です。

Amazon保存HTMLはKEN HAYAMI著、発売日2026-02-27、ASIN B0GQJBCXNZ、37ページと表示。提供PDFは購入版をPageForgeで35ページにキャプチャした派生資料です。ページ数の差だけで欠落とは判断しません。Amazon上の購入日表示は9月15日で、購入者の説明と整合します。商品ページの存在と表示は確認しましたが、新規購入の決済完了まではテストしていません。

書籍p.18–25はIZAKA-YAの登録、BTC購入、JPYRへの交換、レンディングと自動継続を案内。p.28–29は資産保全と換金・退避を説明しています。一方、p.32–34は元本保証がないこと、システム等のリスク、将来利回り非保証を明記。WOBUページも利回り非保証を明記し、FAQでは1:1連動を目標として説明しています(Hayami, 2026; WOBU, n.d.)。

確認できる関係は、WOBUの同題書籍紹介・配布案内と、別途入手した購入版にあるIZAKA-YA利用手順です。WOBU配布版との本文一致、WOBUによる執筆・監修、著者の実名、運営・支配関係や故意は認定していません。

6. 円連動と、売却・償還できることは別

価格表示や少額の成立価格だけでは、大量売却を受け止める資金や発行者の償還能力を証明できません。貸出資産を引き出せない場合に、その資産を自由に交換できるとも限りません。一般的なDeFiの説明は、IZAKA-YAが実際に15%を賄う収益を得た証明ではありません。

BTSE(2026)は9月15日付でJPYR現物市場閉鎖、入金・取引停止を告知。出金期限10月20日と、その後のUSDT転換の可能性を記していますが、1円償還の保証ではありません。9月25日取得の告知に基づき、全取引所で交換不能、価格ゼロ、当初からの虚偽とは断定しません。

警察・弁護士向けには、供託・信託・準備金記録、償還義務者、取引所内の帰属、実際の運用収益、配布版・制作経緯、個別利用者の交換と返還履歴を照合する必要があります。前払式支払手段という説明だけでは随時円償還を導けず、制度の適用自体と払戻し条件を確認する必要があります。

参照資料・原資料の扱い

書籍全文、個人情報を含むAmazon保存HTML、認証情報は公開しません。原資料のハッシュは同一性の照合用であり、内容の真実性や公的な時刻証明ではありません。ご指摘はFact IDと原典を添えてサイトの訂正窓口へお寄せください。